トイレで嘔吐。ティッシュについた赤いものは。

私は現在40代前半の主婦です。

これは、私がまだ20代前半でお酒を覚え始めの頃の失敗談です。当時、私は同年代の彼氏と交際していました。
彼は身体が大きなスポーツマンで、見るからにお酒が強そうなタイプ。

私は付き合いでお酒を少し飲む程度で、自分がどれだけ飲めるのか全くわかっていませんでした。

だけど、その彼がお酒好きで、付き合い始めてからはたびたび二人で飲みに行くように。お互いまだ若かったので、街中のお洒落なお店を探しては出掛けていました。

そんなある日、雑誌で見つけたイタリアンのお店に二人で行った時のことです。堅苦しい店では無く、大衆的なイタリアンのお店だったのですが、とても雰囲気が良くて彼も私もお酒が進みました。最初に頼んだスパークリングワインのハーフサイズのデキャンタがあっという間に空になり、追加でオーダー。

甘めで冷たく冷えたスパークリングはとてものど越しが良く、二人ともまるで炭酸ジュースのようにグビグビと飲んでしまったのです。彼も私も自分が酔っていると気付く前に追加のデキャンタが届き、二人してそれもゴクゴクと飲み始めました。
しかし、数分後に急激に目が回り始め、自分が相当に酔っていると気付いたのです。

これはまずい、と思った矢先、猛烈な吐き気に襲われて急いで女性用のトイレへ。フラフラしながらも何とか胃の中のものを出し切って、やっとの思いでトイレットペーパーで口元を拭いてみると、そこにはベットリと赤いものが!

てっきり血を吐いたのだと思い、泣きそうになりながらよくよく見てみると、それは自分の口紅。デートのためにこってりと塗って来た口紅がトイレットペーパーに移っただけでした。

これですっかり酔いも醒め、席に戻ってみると彼が居ない。しばらく待っても一向に戻って来ないのでおかしいと思い始めていたら、店の男性が「お連れ様がトイレの中にいるようなのですが…」と困り顔。

彼の方も酔いが回ってトイレへ行ったようなのですが、個室の中でダウンしてしまったらしく、いくら声を掛けても出て来ないみたいなのです。

結局、彼が何とか自力で出て来たのは閉店間近。店に迷惑を掛けて恥をかいたのと、口で言うほど彼がお酒に強くなかったことに幻滅して、彼とはその後少しして別れてしまいました。

やっぱりお酒はほどほどに楽しみたいものですね。

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