お酒の席の勿体無いは要注意

本来、お酒というものには縁がなく、そして「缶チューハイ一杯だけで潰れてしまうという」経験上、自分がお酒への耐性が全くないので、この世の中でもっとも縁遠いのがお酒だったりします。

それでも飲まなくてはならない時も往々にしてあります。俗にいう『飲みニケーション』の場では、お酒に少しでも慣れていないと、大きな失敗談に出くわす機会が多くなります。

私の場合は、友人達との二次会の場でした。某SNSで長年付き合いのある友人が、年に一度、新年会を開いてくれます。今年は、中華料理のバイキングコースで、20人程度の友人達との年に一度の再会を歓ぶ場でした。気心の知れた友人達ばかりですので、会話は弾みます。こういった機会でないとお酒を飲まないので、細心の注意を払って、飲む事にしたのです。

①飲み会の前に、必ず牛乳を飲む。
②空腹時にお酒は、乾杯時の1度だけに留めて、
 その後は、まず何かを食べてから飲むように心掛ける。
③決して周りの飲むペースに惑わされない。

この3箇条だけを必ず守れば、飲まれる事はないと念じ、それを賢明に守り続けながら、宴は続き夜は更けていったのです。そして、宴も酣になり、そろそろバイキングの制限時間が終わりに差し掛かります。料理に手を付ける頻度も大分落ち着き、デザートに手を付け始めていた時、テーブルに目をやりますと、取り残された料理と一緒にまだ誰も手を付けていないグラスが結構残されていました。友人達もほろ酔い加減の方が多く、誰がオーダーしたのかも定かではありません。

そんな時に、関西人が持つ気質に火がついてしまったのです。「折角の料理やお酒を、残してしまうのは勿体ない」その気質が優先されてしまったのか、それともバイキングの残り時間も少なくなったのを気にしてしまい、更に、ほろ酔いの状態で歯止めに効かなくなってしまったのか、あっさり上に挙げた3箇条を破ってしまい、残された料理を一気に平らげてしまおうと思ったようです。そして、料理と共に残されていたお酒を、飲めもしない状況だったのに、一気に飲み干してしまったのです。

その結果は言うまでもありません。見事に悪酔いをするという醜態を晒してしまい、お店を出た瞬間から、トイレの個室にこもり、気持ち悪さと吐きそうになる感覚との戦いが始まったのです。折角食べた物を戻すなんて勿体ない。

その意地が、結局吐いてしまう事を許さなかったのですが、結局こもりっぱなしだったので、挨拶する事も出来ず、終電をも逃してしまい、主催した友人宅に転がり込んで、更なる迷惑をかけたという失態を犯してしまったのです。

それがお酒を飲んだという最後の記憶です。それ以降、「もうお酒は飲まない!」と堅く心に決めたのでした。

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