あこがれの人の前で醜態を。

歳を取ると、やはり少しずつ体が許容できるお酒の量が減ってきたように思います。飲むお酒の質が上がり、アルコール量が増えてきたのかもしれませんが。今までの人生で一番お酒をよく飲んでいたのは、大学生時代でした。
所属していたサークルが酒飲みサークルで、20歳を迎えた日から飲み会の嵐でした。

お酒を強要されることはありませんが、ほどほどに飲めると分かると、しょっちゅう飲みにつれて行かれる感じでした。もちろん私もその雰囲気が合っていたし、飲み会は楽しいので好きで楽しんでいました。一度だけそんなお酒で失敗をしたことがあります。

そのサークルでは、活動にすでに卒業していった先輩方がOB、OGとして参加することが当たり前でした。大きなイベントのときには、現役生だけでは人数が足りず、ヘルプをお願いしていたのです。
その中に憧れているOBさんがいました。とても器用で人を引き寄せるカリスマ性のようなものを持っていたのです。そのOBさんをご一緒できた合宿の飲み会で、人生で最初で最後、記憶を飛ばしました。

テキーラだったかウィスキーだったかが入った自作のお酒が、良くなかったようです。
憧れの人と一緒にお酒を飲めていることに舞い上がってしまったようで、気付かない間に飲みすぎてしまいました。後日友人から聞いた話だと、突然立ち上がり、フラフラと合宿所の女子脱衣所派入り、床に寝転んで、
う~んう~んと唸り声を上げていたそうです。

無意識でしたが女子脱衣所に転がり込んだのは、その憧れのOBさんに醜態を晒したくないという、乙女ゴコロだったのかもしれません。次の日は人生初めての二日酔いに襲われ、合宿所の布団の上で一日を過ごしました。
OBさんに指導を受けられる貴重な時間だったにも関わらず・・・。その時の耐えられない頭痛と吐き気、貴重な時間を逃がしてしまった悔しさ、お酒に飲まれてしまったという一女子としての恥ずかしさを忘れないように、しっかりと今でも教訓としてお酒を飲む際は気をつけています。

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